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お知らせ
2016・1・5
第二回「神戸十三仏巡りバスツアー」開催

神戸市内の古寺名刹が集う神戸十三仏霊場会が主催する「神戸十三仏巡りバスツアー」。全5回を予定しております中の第2回を1月11日に行います。

 

今回は性海寺が毎年成人の日に行っている修正会・追儺式(ついなしき)に日程を定め、普段ではなかなか体験の出来ない御法縁を結んで頂こうと計画をさせて頂きました。

 

修正会とは1月(正月)に行う、主に昨年の懺悔と、並びにこの一年の国家安穏、五穀豊穣や無病息災などを祈る法会でございます。また追儺とは「鬼払い」「鬼やらい」などとも呼ばれ、様々な作法で悪鬼、疫病鬼などを追い払い、一年の難を落とす行事でございます。追儺の儀式は文武天皇の御世に中国から我が国に伝わり、平安期頃からは宮中で大晦日に続けられて参りました。

 

このように申しますと、何か思い当たる行事が有られるかも知れません。節分でございます。節分に豆をまき鬼を払うというものも、この追儺式が変形したものであるわけです。

 

節分は立春の前日を申すわけでございまして、立春を以て一年の初めとする暦に於いては節分が大晦日に当たるわけです。宮中においても、民間においても、一年の一番最後に追儺を行うというのは、言わば大掃除の如きものでございまして、新年を迎えるにあたり、この年に溜めに溜めた厄や悪縁などを払い、良き新年を迎えるという形であったそうです。

 

ところが寺方においては修正会と追儺式はその性質が似通っているため、新年にその年一年の厄払いとして同時に行うことも多かったそうです。しかしながらこの追儺を伝える寺院は時代が下るにつれ少なくなり、なかなか目にする事がなくなりました。現在までこの悠久の儀式を伝えている性海寺は730年の創建であり、追儺が我が国に伝来した頃からこの神戸の地を守護して下さっております名刹でございます。是非ご参加頂き追儺と共に、境内に遍満する古代の息吹を感じて頂き、また古代と変わることのない祈りの片鱗を感じて頂きますよう、お願い申し上げます。

 

ご興味のお有りの方は是非神戸新聞旅行社までお問い合わせ下さい。